イギリスは日本と同じく会話で「ね」「ですよね」「でしょう」等を
文の終わりにつけて話すことが多いです。
英語では「tag questions」 と呼ばれる付加疑問文です。
今日は会話の時にイギリス英語でよく使われる不可疑問文について、
おさらいをしてみたいと思います。
「付加疑問文」
相手に何か確認する時や念を押す時、同意を求める時等に使います。
語尾のイントネーションを上げて言うと事実の確認や念を押す、または
相手の意見を聞きたいなど質問するニュアンスが強くなります。
語尾のイントネーションを下げて言うと相手に同意して欲しい、
単に同意を求めるニュアンスになります。
<作り方>
基本
1) 主語+動詞/助動詞~,動詞/助動詞の否定形の短縮+代名詞?
意味: ~ね、~よ、~だよね、~でした、~でしょう等
前の文が肯定の時は後ろにつけるタグは否定形で疑問符をつけます。
動詞、助動詞の否定形は短縮して使います。
前の文の後、後ろのタグの前にコンマをつけます。
時制は変更せずに前の文と同じ時制を使います。
一般動詞の後ろにつける動詞の否定形はdon’t, doesn’t, didn’t です。
<例文>
He’s very popular, isn’t he?
彼って、すごく人気あるでしょう。
She loves hanging out with you, doesn’t she?
彼女、あなたと遊ぶの大好きだよね。
It was a good movie, wasn’t it?
いい映画だったでしょ。
So your little sister moved to Nagoya, didn’t she?
で、妹さんは名古屋に引っ越したんだよね。
You’ve been to New York, haven’t you?
ニューヨークに行ったことあるよね。
2) 主語+動詞/助動詞の否定形~,動詞/助動詞の肯定+代名詞?
意味: ~ではないよね、~ではないかな、~ではなかったよね等
前の文が否定の時は後ろにつけるタグは肯定形で疑問符をつけます。
前の文の後、後ろのタグの前にコンマをつけます。
時制は変更せずに前の文と同じ時制を使います。
一般動詞の後ろにつける動詞の肯定形は do, does, did です。
<例文>
He didn’t say that, did he?
彼はそんなこと言わなかったでしょ。
It shouldn’t take too long, should it?
時間そんなにかからないよね。
It won’t rain tomorrow, will it?
明日、雨降らないよね。
There isn’t any milk in the fridge, is there?
冷蔵庫に牛乳ないでしょ。
<注意したい例外>
1) 前の文が I’m を使った肯定文の時:
後ろのタグは amn’t I ではなく通常「aren’t I」を使います。
後ろのタグを「am I not」にすると表現が堅苦しくなります。
<例文>
I’m a genius, aren’t I?
俺って天才だよな。
I’m right, am I not?
私は正しいです、そう思っていますが違いますか。
2) 前の文が命令文の時:
命令文の時の主語は you なので、前の文が肯定文の時は
後ろのタグは「will you」か「won’t you」を使います。
「won’t you」を使うとソフトで少し丁寧な表現になります。
前が否定文の時の後ろのタグは「will you」しか使えません。
<例文>
Give me a hand, will you? 手貸してよ。
Give me a hand, won’t you? 手貸してください。
Don’t go there, will you? そこには行くなよ。
3) 前の文が Let’s を使った勧誘の時:
Let’s は Let us の短縮形として捉え、後ろのタグは「shall we」を使います。
<例文>
Let’s take a break, shall we?
ね、休憩しようよ。
Let’s not talk about it anymore, shall we?
そのことはもう話さないようにしようよ。
<補足説明>
不可疑問文の時の答え方は、普通の疑問文の時と同じです。
文の内容を肯定するならYes, 内容を否定するならNoで答えます。
日本語と英語のYes/Noが逆になるので気をつけましょう。
<例文>
You don’t like him, do you? 彼のこと好きじゃないでしょ。
Yes, I do. いえ、好きですよ。
No, I don’t. はい、好きじゃないですね。
<注意したいポイント>
付加疑問文は口語表現のカジュアルな言い方です。
相手や状況によっては使わない方が無難な時もあります。
特にビジネスシーンでは使わない方が良い時が多いと思います。
アメリカでも不可疑問文は使いますが、どちらかと言うと文の後に
「right」「OK」 等を使うことが多いです。
不可疑問文だとそれに答えなければならないと思う人も意外と多いです。
アメリカでは「~, right?」「~ , OK?」 等を使う方が良いと思います。
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「イギリスと日本の共通点」
イギリスと日本、いろいろ違う所もありますが共通点もあります。
例えば、両方とも島国で国土の面積が比較的に小さい、
車が右ハンドルで道路は左側通行になっている、
お茶好きで日本では緑茶、イギリスでは紅茶ですが、
お茶を頻繁に飲む習慣がある等です。
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